沿線さんぽ

相撲の開祖を祀る蹶速けはや塚と
中将姫伝説ゆかりの名刹をめぐる

県内屈指の大寺・當麻寺もボタンの季節を過ぎ、心静に仏と向き合える時期。参道のお店に立ち寄りながら、そぞろ歩きも楽しいよ。

当麻寺駅

地元住民の足としてはもちろん、當麻寺への最寄り駅として、観光客の利用が多い駅。普段停車するのは準急、普通列車のみだが、ボタンの時期は、急行列車も臨時停車する。

葛城市相撲館『けはや座』

館前の五輪塔は、初めて天覧相撲をとったという當麻蹶速の墓と伝わる蹶速塚。館内には本場所と同サイズの土俵や無料休憩所もある。
TEL/0745-48-4611
時/10:00~17:00
休/火・水曜(祝日の場合は開館)
P/あり

當麻寺

広大な境内には、有名な當麻曼荼羅や日本最古の塑像である弥勒仏坐像など貴重な寺宝が多数。古代の三重塔が東西二基とも現存する唯一の寺としても知られる。
¥/境内自由(本堂・金堂・講堂拝観は500円)
時/9:00~17:00  
P/周辺の有料P利用

宗胤院そいにん

當麻寺を中興した宗胤上人を始祖とする寺。週末は四季折々に美しい茶花山野草園を眺めながら、滋味豊かな茶がゆを味わえる。
茶がゆは事前に予約を!

◉中之坊

本尊は中将姫の守り本尊である「導き観音」。その右手からは五色のひもが堂前まで伸び、結縁のお参りができる。大和三名園の一つ「香藕園」も有名。写経・写仏も受け付け。

TEL/0745-48-2001
¥/拝観500円(庭園、書院、茶室、霊宝館)
  お抹茶400円
  写経・写仏2000円(用紙・用具代、拝観料別途)
時/9:00~17:00
HP/www.taimadera.org

石光寺

天智天皇の勅願で建立されたと伝わり、中将姫がハスの糸を染めたという染の井、その糸を干したという糸架け桜が有名。奈良時代前期の塔の大心礎は、仏舎利を納める穴が3つ並ぶ珍しいもの。
TEL/0745-48-2031  
時/8:30~17:00
料/境内無料(ボタンの開花時期は400円) 
P/あり

どっこいまんじゅう

『どっこいまんじゅう』は霧島産のサツマイモで作る新名物。プレーンのほかアズキ、チーズフォンデュもあり、イモの風味とともに様々なバリエーションが楽しめる。春のイチゴ、秋のかぼちゃなど季節メニューも楽しみ。
TEL/0745-48-7588
時/10:30~16:00(商品売切れ次第閉店)
休/月曜、火曜定休、臨時休業あり  
P/なし

當麻寺仁王門前 玉や

建物は築200年の旅籠を改装したもので、風情・ロケーションとも抜群。釜飯は注文を受けてから炊くので時間はかかるが、待つ価値十分の味だ。茶碗3杯分ほどあるので、最後はだし茶漬けでいただくのもおすすめ。
TEL/0745-48-5470
時/11:00~15:00
  (夜は予約時のみ営業)
休/月曜(祝祭日は営業、翌火曜休)
P/なし(近隣に有料Pあり)
*この記事は2012年に取材した内容です