大正12年開業、南葛城郡葛村(現御所市戸毛)の最寄駅であったことから葛駅と名付けられた。近くには飛鳥から和歌山へ至る古道があり、それは持統天皇が30数回にわたって吉野へ行幸した「巨勢の道」でもある。
水道の普及で使われなくなり濁った水を愁い、清掃作業を始めた御所市議会議長の夢枕に、井戸の上に立つ弘法大師が現れたとか。それを機に、自然の恵みに感謝し、この気持ちを忘れないよう、この井戸を「大師の恵」と命名、地域で守っている。
この地で生まれた妙好人「大和の清九郎さん」の像がある。母を背負っての寺詣り等、孝養の美談と妙好人(信心深い人)としての数々の事蹟が伝えられている。
元は三重の塔だったが、1670年代に上層が崩れ、残った初層の上に宝形屋根をのせたもの。
葛駅近くに本社を構える葛の老舗・井上天極堂。
*この記事は2009年に取材した内容です