古墳の町・高取?
高取町には、古墳時代から飛鳥時代にかけて築造された
古墳が多く、その数は大小800基に及ぶと言われている。
全国でも有数の古墳密集地帯だ。
薬の町・高取 ”大和の薬売り“
寺院の施薬から始まったとされる大和売薬は、高取町を中心とした大和盆地の南部に江戸時代に確立され、全国各地を行商するようになった。現在も町内には医薬品卸・製造業社が、なんと40以上もある!
市尾駅
大正12年に開業。8時~17時以外は駅員は不在で無人駅に。
市尾墓山古墳(国指定史跡)
墳丘の長さ約70m、高さ10mの前方後円墳で、周濠と外堤をあわせると全長100mの規模。後円部には大和盆地では初期の横穴式石室があり、巨大な凝灰岩製のくりぬき式の家形石棺が納められている。6世紀初め頃の築造と考えられ、古墳時代後期を代表する貴重な存在。
市尾宮塚古墳(国指定史跡)
天満神社の石段を登り、社殿の右側を少し下ると宮塚古墳がある。墳丘の長さ44mの前方後円墳で、後円部の横穴式石室には、凝灰岩製のくりぬき式の家形石棺が納められ、武具や馬具、装身具、土器などが多く出土した。6世紀中頃の築造と考えられている。
くすりの資料室
当時の薬行商の様子を伝える道具や資料を豊富に展示。懐かしい薬のパッケージなども見ていて楽しい。
TEL/0744-52-3715
※職員常駐ではないので見学は問い合わせを
波多甕井神社 はたみかい
770年創建。天照大神を祀り、859年に従五位上に昇叙。平安時代初期の延喜式という法令集の神名帳に記載されている、由緒ある神社(式内大社)。
「薬猟と波多甕井神社」
夏五月の五日に、薬猟す。
羽田に集いて、相連りて朝に参趣く
日本書紀、巻第二十二、
推古天皇二十年(612年)
「夏五月の五日に、波多甕井神社周辺(現在の地名
でいう羽内から市尾辺り)で、宮廷行事として、鹿の
若角や薬草の採取を行った。行事が終わり、諸臣は
羽内に集まり一緒になって朝廷に参上した」という
内容で、古くから薬と関係の深い地域だったようだ。
*この記事は2009年に取材した内容です