世尊寺(比曽寺跡)
- せそんじ(ひそでらあと) -
(吉野郡大淀町)
聖徳太子創建48か寺の一つ。1300年の歴史を持つ吉野地域の古刹で、比蘇寺、吉野寺、現光寺、栗天奉寺、世尊寺と名前が変わってきた。
日本書紀や同寺に残っている瓦や伽藍配置などから、少なくとも飛鳥時代(7世紀後半)には存在していたと推測されている。
奈良時代には多くの碩学の僧が住み、清和・宇多天皇の行幸、藤原道長の参詣、後醍醐天皇の行幸などの記録もみえる。
創建時の寺は南面する伽藍で、東西両塔をもつ薬師寺式の配置であったことが、今に残る塔跡の礎石や南大門跡などによりわかる。
現在、禅宗の世尊寺が、かつての講堂跡に建っている。県文化財に指定されている太子堂には「太子 十六才の孝養像」が安置されている。
データ
所在地
奈良県吉野郡大淀町比曽762
電話
0746-32-5976
拝観時間
9:00~17:00
入山料
100円
拝観料
300円[本堂]
山号
霊鷲山
宗派
曹洞宗
本尊
阿弥陀如来