六体の地蔵が掘り込まれた、道の真ん中に鎮座する巨石。この地域は古代から中世にかけ兄川の出水などによって度々災害が発生し、伝承によると六地蔵が掘られた石も室町時代に発生した土石流によって現在の場所に流れ着いたといわれる。
その大災害に対し、村人は極楽浄土を願った強い信仰心から六地蔵を刻んだと思われる。向かって右から、天上道(日光菩薩)、人間道(除蓋障菩薩)、修羅道(持地菩薩)、畜生道(宝印菩薩)、餓鬼道(宝珠菩薩)、地獄道(檀陀菩薩)となっている。