如意輪寺
- にょいりんじ -
(吉野郡吉野町)
延喜年間に日蔵道賢(にちぞうどうけん)の開基と伝えられ、もとは金峯山寺の搭頭寺院の一つであった。
江戸時代初めには荒廃したが、1650年(慶安3)に文誉鉄牛が本堂を修理し、現在に至る。後醍醐天皇の勅願寺で、如意輪観音を本尊としている。
寺宝の重要文化財、木造厨子入蔵王権現立像は役行者の作と伝えるが、鎌倉時代の運慶の一派である源慶の作であることがわかっている。80cmほどの小さなものだが、髪を逆立て激しい憤怒の相を見せる写実性に富んだ傑作である。
データ
所在地
奈良県吉野郡吉野町吉野山1024
電話
0746-32-3008
拝観時間
[通常]9:00~16:00
[観桜期]8:30~17:00
拝観料
大人500円
中高生200円
小学生100円
山号
塔尾山
院号
椿花院
宗派
浄土宗
本尊
如意輪観世音菩薩