飛鳥寺(安居院)
- あすかでら(あんごいん) -
(高市郡明日香村)
飛鳥寺は、本格的な寺院としてはわが国最初のもので、崇峻元年(588)に蘇我馬子が発願、推古4年(596)に建立し、法興寺、元興寺ともいわれた。
平城遷都(710年)に際して、養老2年(718)に飛鳥寺は平城京に移され元興寺となり、飛鳥の旧寺は本元興寺と呼ばれ法灯は守られたが、その後衰退、江戸時代後期の文政9年(1826)に中金堂跡に現在の本堂を建立し、釈迦如来坐像を安置したのが安居院である。
安居院の本尊である釈迦如来坐像は「飛鳥大仏」の名で親しまれている。アルカイック・スマイル(古典的微笑)を浮かべる飛鳥大仏は、建久7年(1196)、雷火のために堂塔残らず焼失、本尊は右手の中三本指と左耳、顔の目のあたりを残すのみとなったが、飛鳥の地に1400年もの間、微笑を浮かべながら座っている。
データ
所在地
奈良県高市郡明日香村飛鳥682
電話
0744-54-2126
拝観時間
[4/1~9/30]9:00~17:30
[10/1~3/31]9:00~17:00
※各15分前最終受付
拝観停止日
4/7~4/9
拝観料
一般350円
中高生250円
小学生200円
山号
鳥形山
院号
安居院
宗派
真言宗豊山派
本尊
釈迦如来
札所
新西国三十三カ所第9番