道をはさんで存在するこの2つの巨石は、古墳の内部施設である。鬼の俎が横口式石槨の基底石、鬼の雪隠は石槨の蓋石である。明治31年より、宮内庁が欽明陵の陪冢(ばいちょう)として管理している。鬼の俎の東側で、明治10年代に二つ目の俎石が出土しており、一墳丘二石槨の合装墓とも考えられている。
奈良県高市郡明日香村平田・野口
7世紀中頃